みなさん、こんにちわ。古井町公民館主事の岩瀬昭彦です。ふるいあっちこっち第3弾は、願力寺(がんりきじ)さんの西北にある塚越古墳(つかごしこふん)を紹介します。この古墳は、古井桜井古墳群を形成するひとつの古墳になります。
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にしがわから接近。ふくろこうじのつきあたり、フェンスのすぐむこうに古墳はあるだけど、たけやぶにかくれて、ようわからん。
ひがしがわから願力寺(がんりきじ)さんをぬけていけるってきいとって、おてらのひとにこえをかけて、おくりのわきをぬけていく。
あった! これが塚越古墳か! でっかい。きたむきの前方后円墳(ぜんぽうこうえんふん)だ。
后円部のてっぺんにのぼって、きたをのぞむ。かなりたかさのある后円部だ。古墳は洪積台地(こうせきだいち)のはしにあって、后円部のたかさとあわせて、したの、たんぼがひろがる沖積平野(ちゅうせきへいや)がみわたせる。いや、ばつぐんのみはらしだ。「われはふるいのおおきみなり」。ほんなきぶんにさせてくれる。
后円部のきたがわにおりて、ほのたかさをさいかくにん。
前方部にわたって、后円部をふりかえってみる。前方部のながさもそうとうにながい。
前方部のきたがわにおりて、古墳の全体をみる。じつにくっきり立体感のある古墳だ。
きたに、たんぼんなかをながれる勢井前川(せいまいがわ)のとこまでいって、古墳をふりかえってみる。洪積台地から沖積平野におりるがけをおおう、たけやぶがとりはらわれたとこに古墳がみえる。ちょっとまえまでは古墳のとこもたけやぶでおおわれとって、まったくみることもできんかったし、接近することもできんかった。いま古墳をみにいくなら、こっからいくのがいい。
古墳のとこにもどって、わきにたつ説明がきをかくにん。
市指定史跡
塚越古墳
1961年10月1日指定
4世紀末の前方后円墳です。全長は46メートル、后円部のたかさは4.5メートル、前方部は1.6メートルあります。后円部のすそまわりと后部、それに前方部の西側とがけずりとられております。1950年、墳頂の一部が発掘され、碧玉製紡垂車破片と鉄製工具破片、土師器(はじき)破片が発見されました。
たかくおおきな后円部と、ひくくながくのびる前方部をもつ、矢作川流域最古の古墳です。
郷土の文化財を大切にしましょう
1980年3月31日
あんじょうし教育委員会
いや~、矢作川流域最古の古墳か。ほこらしいな。
〔2020年4月23日訪問〕