みなさん、こんにちわ。古井町公民館主事の岩瀬昭彦です。前回の古井橋につづいて、こんかいは、憶念寺さんにある12本あしのかねつきどうを紹介します。
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あ、はしらがいっぱい。ふつうかねつきどうは4すみに1本づつ、ぜんぶで4本のはしらでたっとるだけど、この憶念寺(おくねんじ)さんのかねつきどうははしらがいっぱい。ようみると、4すみに3本づつのはしら。ほいで、それぞれのすみの3本はかねのてに配置してある。強度をたかめるためにちがいない。4すみかける3本で12本。いや、12本あしのかねつきどうって、はじめてみるきがする。
山門のおくに本堂がみえる。ところで、この憶念寺さんの山門はコンクリート製。とくべつかざりっけもなくて、すっきりした外観だ。
ひだりに「定礎」の銘板がうめこまれとって、「西紀1971年春」ってかいてある。おてらで西暦表記ってめずらしい。
かねつきどうのちかくに、稲垣国三郎さんの銅像。稲垣国三郎さんは、憶念寺さんのある古井の出身の教師で、沖縄に赴任しとるときに「しろいけむりくろいけむり」の文章をあらわしたことで有名なひとだ。こんなとこに銅像があるとはしらんかった。しろいけむりは、大阪にでかせぎにでるむすめがのったふねに、としおいたちちとははが、みおくりのしるしにたいたたきびのけむり。くろいけむりは、むすめがのる汽船がはくけむり。おやこのせつないきもちがつたわってくる。
〔2020年4月19日訪問〕
(さんこう)
- しろい けむりと くろい けむり - あきひこのいいたいほうだい|2012/05/27
- こんな せつない 情景を 文章に 表現したのは 稲垣国三郎さんって いう ひとで、古井 (ふるい)の 出身だげな。古井町歴史研究会の ひとたちが この 文章と あわせて、稲垣国三郎さんって いう 人物に ついての 展示も しとった。
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