※ このブログ記事は冊子『古井の歴史案内』を一章ごとに順不同で紹介するものです。
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通史9 座談会「古井の今と未来を語る」 ~未来に向けたメッセージ~
(1) はじめに
① いきさつ
古井神社社殿の西にある石碑に1940年の古井の様子が記されており、大変興味深いものがあります。これにならって、今(2023年)の古井の様子を未来の人たちに向け、メッセージとして残そうと思い立ちました。そこで古井の各地区、各層の方に集まってもらい座談会を行いました。
② 座談会の概要
- 1.開催日
- 1回目:2023年(令和5)9月30日(土)14時~16時
- 2回目:2023年(令和5)10月14日(土)14時~16時
- 2.場所
- 古井町公民館
- 3.参加者
- 古井在住で、男女、年齢、住所、職業等多様な方が集まりました。スタッフ含め総勢69人の方にA~Fの6班に分かれて意見交換を行いました。

【写真129-1】各班の発表の様子
- 4.各回のテーマ
- 事前にアンケートを配布し、その回答を持って参加いただきました。
- (1回目)
- イ)自己紹介、誕生年、転入年と転入理由および地元(出身地)の思い出
- ロ)古井出身の方は子どものころの思い出
- ハ)そのころと、今の比較で感じること
- (2回目)
- ニ)良くしたいこと、町内会への意見
- ホ)未来予想
- ヘ)追加アンケート(2回目の参加者より回収)「古井町における困りごと」と意見
③ まとめ
- イ)~ホ)については、一人一言の発言集にして紹介します。
- アンケートを集約し、今の古井に住む人々の困りごとの順位をまとめました。同時に、古井をよくする意見をまとめました。
(2) 座談会発言集
① 古井生まれ、子どものころの思い出
「小学5年で終戦を迎えた。南中の第1回生で入学時に校舎ができておらず、錦町小で授業をうけた。中学の時に農地改革があり、覚えている」男性、88歳、1935生、本神
「お寺の裏から名鉄線、新幹線が見えたが、今は家が建ち全然見えなくなった。古井神社の西側は一面、田んぼでよく遊んでいた」男性、61歳、1962生、亀山
「新幹線の騒音がすごかった、親類のおばさんが地震と間違え縁側から飛び出してけがをしたことがあった。団塊世代で子どもの数が多く、小学校は松・竹・梅の3組だった」男性、76歳、1948生、中本神

【写真130-1】A班の皆さん
② 転入の方、その頃の思い出と感想
「20歳で嫁いできた。家は平屋で狭く、鶏と豚を飼っていた。台所は狭く、煮炊きは土間で、焚きもんは、わら・豆殻をくべていた」女性、83歳、1940生、中本神
「21歳で嫁ぎ、1976年に大久後に引っ越した。低地で清水がわいており、水が切れない田んぼだった。うしガエルの声がうるさかった」女性、75歳、1948生、大久後
「31歳の時に土地を購入し新築した。一坪1万円だった。井戸を利用、道路は未舗装。夏は蚊帳(かや)をつり、カエルの声がにぎやかだった」男性、86歳、1937生、上寺
「26歳に夫の転勤で古井に来た。家の周りから古井駅までずっと田んぼ。スーパーマーケットもなく、買い物が不便だった」女性、77歳、1946生、大久後
「1974年に27歳で床屋を開業した。農協や向かいの商店の建物が古めかしく今となってはなつかしい。水道代がタダで助かった」男性、76歳、1946生、鍋屋町
「25歳で嫁いできた。その後に家の周りの田畑のほとんどが住宅に変わった」
女性、54歳、1969生、中本神
「出産を機に28歳で同居、近くの店舗といえば、酒屋兼雑貨店(亀屋)が1軒だけだった」
女性、59歳、1963生、西川
「29歳で入居した。近くの田んぼで、子どもと一緒におたまじゃくしやザリガニ取りして遊んだ」
女性、59歳、1963生、亀山
「32歳で新居を構えた。都市部に比べて変化がゆるやか。天災人災少なく、近所付き合いが適度でバランスが良く住みやすい土地柄と思う」男性、50歳、1973生、中本神
③ 子どもの頃と比べて特に変わった事
「昔は同年だけでなく、年上や下の子とよく遊んだ。寺社等の外遊びが多かった。今はゲーム機やスマホでの室内遊びが多い」男性、74歳、1949生、古井新町
「家や人が増え、密になった。公園、防犯灯、ミラー、ごみステーション等整備され、住みやすい町になった」
男性、68歳、1955生、本神
「古井町内でも市街化調整区域側なので変化がゆっくり、畑にアパートや新築住宅が少し建った程度、ただし旧家屋はほとんど建て替わった」男性、68歳、1955生、西川
「畑や田んぼが建物や公園になった。アパートに住む外国人が増えたがこの人たちとの接点がない」
女性、16歳、2007生、本神
「盆踊りや運動会など、大勢が集まる行事が減ってさみしい」男性、48歳、1975生、本神
「小さいころは草むら、通学路途中の空家・空地など遊べる場所が多かったが、今は整備されて家が建ちきれいになった。少しさみしい」女性、49歳、1974生、東川
「川や田んぼが少し汚くなった」女性、15歳、2007生、東川

【写真130-2】B班の皆さん
④ 転入の頃と比べて今の感想
「38歳で、新居を建てた。周辺には店がなく買い物が不便で医者も遠かった。今はスーパー、医療機関が増え、便利で安心して住める」女性、72歳、1951生、亀山
「36歳で入居、当時は友達がおらず、相談相手がなく苦労した。その後、子ども会行事、ママ友等で知り合いができて力になった」女性、46歳、1977生、鍋屋町
「入居した頃は何もなかったが、スーパー・保育園・小中学校・病院ができて便利になった。ただし今も近くに飲食店がないのは残念」男性、68歳、1955生、西川

【写真131-1】C班の皆さん
⑤ 防犯、防災、生活環境について
「夜間、道路が暗いので街灯を増やしてほしい」女性、49歳、1974生、東川
「古井新町では防犯カメラの設置が進んでいる」男性、古井新町
「あんくるバスの更生病院での乗り継ぎ時間が短すぎる。高齢者、身障者への配慮を望みたい」
男性、62歳、1961生、東川
「ペット犬の散歩が多くなった。マナーの悪い人が多い」女性、52歳、1971生、本神
「野良猫(のらねこ)対策でNPOに相談し、不妊手術を進めた」男性、古井住宅
「防災訓練で自転車や車がつかえない高齢者の移動を考えた訓練が必要」男性、80歳、1943生、上寺
「防災訓練や学習を毎年行うことが大事」男性、72歳、1951生、本神
「耐震不足の家屋の実態調査と耐震診断の実施を防災計画に織り込む。無料診断を活用するとよい」
男性、73歳、1950生、東川
「防災計画の作成、ハザードマップを作成した。今年は車中泊避難訓練を予定している」男性、古井新町
⑥ 交通環境について
「のどかな地域で暮らしやすかったが、今や住宅が密集、交通状況も悪く、事故の不安がある」
男性、77歳、1946生、亀山
「町内道路の歩道が狭い・ないところもある」男性、49歳、1974生、東川
「町内の道路の整備は人が中心、車両優先にならぬよう」男性、72歳、1951生、本神
「町内を通過する車が多いので危ない」男性、66歳、1957生、亀山
「道路が狭く危険、次世代につなぐ町づくりのため区画整理などの検討会を町内で開いてはどうか」
男性、58歳、1965生、本神
「住宅内の中心道路の横断歩道に歩行者信号の設置を希望している。去年死亡事故が発生した」男性、古井住宅

【写真131-2】D班の皆さん
「資源回収等で小中学生も町内行事への貢献を実感する」男性、15歳、2008生、中本神
「安城学園生徒会で福島ひまわりプロジェクトに参画している。古井の環境保全会に協力していただきありがたかった」女性、17歳、2005生、東川
「共働きが多いので、子育てへのPTA、子ども会等、町内会組織での支援がうれしい。これからも期待している。高齢者が元気になる行事があるのでよい」女性、32歳、1991生、鍋屋町
「古井町は町内会加入率が極めて高く誇らしい。町内会にすすんで参画する意識を育てていく運営が今後も大切だ」男性、74歳、1949生、本神
「アパート等に住む外国人の方が増えている。町内会を知ってもらうことが大事である。つながる方法を考えたい」女性、64歳、1959生、鍋屋町
「人口の急増で細かな意見が届きにくい。多くの人々にとって意見等を出しやすい開かれた町内であってほしい」男性、82歳、1941生、北本神
「一人暮らしの高齢者が増えている。高齢者と児童・幼児との交流の機会を増やして元気になってもらうのはどうか」女性、69歳、1954生、亀山
「ボッチャ大会を去年から始め、好評だった。古希の会・ふれあいサロン等、公民館活動が盛況」
男性、古井新町
「古井でも一人暮らしや高齢者等を対象にサロン(喫茶スマイル)を始めた」男性、古井町
「町内会の事務員をしている。今でも町内への入居者があり、町内会への入会をお勧めしている。道路、ゴミステーションの相談事が多い」女性、古井町

【写真132-1】E班の皆さん
⑦ 未来を語る 30~50年後を想像して 生活環境について
「碧海古井駅前の道路拡幅と駅前広場が完成。あんくるバスの利便性が向上し市役所、病院へのアクセスが充実している」男性、57歳、1966生、亀山
「安全パトや見守り活動の継続で安全安心を維持。農家人口減少で、集落周りの耕作放棄地が増加」
男性、70歳、1953生、中本神
「遊休地が増加するが、緑化、花を植える活動(ボランティア)で良い環境が保たれている」
女性、70歳、1953生、中本神
「自分の子どもたち世代の遺産相続で、田畑の集中保有・継続は困難になる。分散が心配である」
男性、66歳、1956生、亀山
「大雨対策の排水路更新は完成しているが町内の赤道(あかみち)の保全管理(草刈り・路肩維持)が心配」
男性、69歳、1954生、鍋屋町
「農作業の自動化、無人化が発達して、人の労力は低頻度、限られた作業だけになる。デジタル化が進んで、経営が楽になっている」男性、40歳、1983生、中本神

【写真132-2】F班の皆さん
⑧ 少子化・高齢化問題について
「仕事、教育、交通等あらゆるところでAI利用社会に。少子高齢化が進行していると思うが、自分は結婚し家庭を持っているだろう」男性、14歳、2010生、中本神
「少子化対策として、学費・医療費の無償化等の子どもの養育費用の負担軽減策が浸透している」
女性、50歳、1973生、本神
「コミュニティスクールの推進(知識、経験、技能のある方の協働的参画で学校と住民が力を合わせる、地域と共にある学校)で子どもと高齢者の交流活性化」男性、社協
「高齢者もPC・スマホを使いこなしている。スマホ等IT機器による回覧板等の情報伝達で、紙の削減が実現」
女性、46歳、1978生、中本神
「健康年齢が高齢化、就業年齢も高齢化し、100歳でも働く元気な高齢者が現れる」
女性、77歳、1946生、鍋屋町
(3) アンケートのまとめ
*安祥福祉センター(社協)と共同実施
① 困りごとの分類
項目別の比率を示す。回答数76。

ベスト3は以下のとおりでした(3位は生活環境と防災が同率でした)。
- 交通環境(32%)
- 町内の道路が狭い、歩道がない
- 通り抜けの車が多い
- 横断歩道の歩行者信号が少ない
- 古井駅前の道路が狭い、混雑する
- 古井駅の停車数が少ない
- あんくるバスの本数が少ない
- 防犯(22%)
- 夜道が暗い、街灯が少ない
- ゴミの不法投棄、不法侵入がある
- 防犯カメラが欲しい
- 生活環境/防災(各13%)
- ペット犬の散歩マナーが悪い
- 耐震不足の家屋が多そう
- 消防団員の不足
- 歩道の雑草が伸び放題
- あんくるバスの更生病院での乗継が不便
② 古井を良くするための意見
本アンケートでは、良くするための意見も記載していただきましたので、以下に紹介します。
- 将来の古井を考える会の発足=そのテーマ(主な意見を列記)
- 3町内会の交流(つながりを深める)
- 高齢者の増加を見据えて今後の見守り
- 空家、空地(耕作放棄地)の活用
*利用グループの立上げ
- 町内会行事の見直し(子どもと高齢者向け)
*気軽で参加しやすい行事を増やす
- 町内道路の整備
- 歩行者の安全優先へ道路・歩道の整備
- 通り抜け車の通行規制、バイパス整備
- 碧海古井駅前の整備
- 駅前広場(送迎車、歩行者のスペース確保)
- 新幹線高架下交差点の改良(渋滞解消)
- 停車本数の増加
- 町内会運営への提言
- 若い人の参画を働きかける
- 元気な高齢者の活躍場所を用意
- 事務、広報へのIT利用促進
*スマホ相談窓口(ブログ)PR
*小・中学生のタブレット端末の活用(問合せやPR媒体としての利用)
*電子回覧板送信(申込者)紙の節約へ
(4) むすび
*困りごと、 その改善意見をうけて
古井は1970年代からの約50年で大きく変化しながらも、おおむね暮らしやすい地域との意見です。しかし道が狭い、夜道が暗い、事故犯罪のリスクで防犯カメラが必要等の要望事項も多くありました。改善策として、安城の市街地のように区画整理で作り替えてしまう方法もありますが、簡単にできるとは思えません。今回の座談会が、地元への関心の高まりと、町史で歴史を振り返りそして広い視野で、これからのくらし方と町づくりを考える住民の会の発足の契機になれたら幸いと思います。
〔座談会の参加者一覧〕
A~Fの6班に分かれて座談会を行いました。
座談会の参加者一覧 2023年9月
(本表は1回目の組合せ)
| 氏名 |
組名 |
補足 |
| A班(男子壮熟年グループ) |
| 松下不二男 |
鍋屋町東 |
2回目:加藤千典 |
| 稲垣作 |
古井新町 |
|
| 植村真一 |
上寺東 |
|
| 杉浦茂之 |
南本神 |
|
| 小島英二 |
亀山東 |
保福寺 |
| 杉浦正之 |
南本神 |
司会 |
| 大澤松男*1 |
上寺西 |
アンケート参加 |
| B班(男子壮年グループ) |
| 伊藤洋一 |
亀山東 |
|
| 稲垣秀夫 |
東川 |
|
| 八木鐘次 |
亀山西 |
|
| 白石博 |
大久後東 |
|
| 稲垣実 |
南本神 |
|
| 岩瀬昭彦 |
亀山東 |
司会 |
| 石原幸広 |
西川 |
アンケート参加 |
| 岩瀬隆広 |
東中本神 |
アンケート参加 |
| 廣村幹利*2 |
南本神 |
アンケート参加 |
| C班(男子壮年グループ) |
| 待田和宏 |
亀山東 |
|
| 寺田覚 |
古井新町 |
|
| 斎藤良二 |
亀山東 |
|
| 市川直治 |
鍋屋町東 |
|
| 青木洋児 |
古井住宅 |
|
| 伊與田一根*3 |
東中本神 |
|
| 太田豊彦 |
東川 |
司会 |
| 大河内岩根 |
鍋屋町東 |
アンケート参加 |
| 太田易志 |
東川 |
アンケート参加 |
| D班(男子青成年グループ) |
| 中村羊大 |
東中本神 |
|
| 中村圭介 |
東中本神 |
|
| 石原太一 |
東中本神 |
|
| 待田智 |
亀山東 |
|
| 石原資郎 |
西川 |
|
| 岩瀬英一郎 |
東中本神 |
|
| 大河内敏博 |
東川 |
司会 |
| 嵐武琉 |
北本神 |
アンケート参加 |
| E班(女子成壮年グループ) |
| 石原加寿美 |
西川 |
|
| 杉浦清美 |
北本神 |
|
| 石原孝子 |
亀山東 |
|
| 永田紋 |
西中本神 |
|
| 下條清美*4 |
亀山東 |
|
| 太田恵美子 |
大久後西 |
|
| 石川美恵子 |
亀山東 |
|
| 鈴木滋子 |
大久後東 |
|
| 松原智子 |
東中本神 |
|
| 辻端陽子 |
大久後東 |
|
| 細井嘉乃 |
鍋屋町東 |
司会 |
| 岩瀬元子 |
東中本神 |
アンケート参加 |
| F班(女子青成年グループ) |
| 廣村萌乃*5 |
南本神 |
|
| 宮宅あい子 |
鍋屋町東 |
|
| 中元真衣 |
東川 |
|
| 中元颯南 |
東川 |
|
| 嵐雅子 |
北本神 |
|
| 山本靖子 |
南本神 |
憶念寺 |
| 髙田奈央*6 |
鍋屋町東 |
|
| 岩瀬優佳 |
東中本神 |
|
| 加藤ゆきの |
東川 |
|
| 加藤さやか |
東川 |
|
| 稲垣さよ子 |
西川 |
司会 |
| 委員 |
| 天野暢保 |
上寺東 |
歴史研究会 |
| 杉浦時男 |
北本神 |
歴史研究会 |
| 上地恵英 |
安城 |
歴史研究会 |
| 石原則行 |
東中本神 |
歴史研究会 |
| 稲垣光金 |
東中本神 |
町史発行委員会 |
| 井上保幸 |
西川 |
町史発行委員会 |
| 杉本正美 |
南本神 |
JAあいち中央古井支店 |
| 2回目の進行役 |
| 上之よし子 |
A班 |
安城市地域包括支援センター松井 |
| 古田真奈美 |
B班 |
安城市地域包括支援センター松井 |
| 小山貴也 |
C班 |
安城市社会福祉協議会 |
| 山田啓史 |
D班 |
安城市役所高齢福祉課 |
| 杉浦七海 |
E班 |
安城市社会福祉協議会 生活コーディネータ |
| 夏目清香 |
F班 |
安城市社会福祉協議会 生活コーディネータ |
【資料1】古井町内会の会員構成(2020年1月)
- 古井町内会会員
- 全数:1,509世帯(14組)
組別の世帯数分布は下左図の通り。(加入率:94%)
- 会費納入は三つに区分しており、Aは184、Bは909、Cは416世帯である。
- Aは在来の農家世帯に相当するが、80年前(1940年)の農家戸数(167)と同等で興味深い。
|

(左)【画像135-1】組別の世帯数分布
(右)【画像135-2】区分別の世帯数と会費収入〔A:農家(農地保有) B:非農家持ち家 C:賃貸〕
【資料2】古井町内会組織と活動(2023年度)

【画像135-3】古井町内会運営体制組織図 【画像135-4】2023年度古井町内会年間行事計画
【資料3】古井町八景
終戦時200戸程の純農村であった古井でしたが、今日では1,600戸以上の世帯が住むベッドタウンとなりました。そして通常の住宅地とは異なり、寺社が多く、農村時代の面影や周辺には田園が広がっています。そんな古井八景を選んでみました。(注)寺社と碑については特集記事に取り上げましたので除外しています。
① 御嶽山、鹿乗川流域の田園風景
古井と東尾の間に広がる田んぼは2005年の土地改良で、畔(あぜ)をなくして1ha区画にしました。
田んぼの向こうには安城南部小学校、安祥城址、歴史博物館、そして冬になると雪をかぶった御嶽山を臨むことができます。

【写真136-1、2】2024年12月
② 土地改良50周年記念公園のさくら並木
2003年に西鹿乗川の野辺橋下流の右岸に設置されました。毎年4月になると川の右岸沿いの八重桜並木がとてもきれいです。ここから見える新幹線は防音壁が無いので「のぞみ」が通過するとシャッターチャンスになります。古井地区環境保全会が定期的に除草、剪定をしています。

【写真136-3、4】2023年4月
③ マンション等ビル群を臨む風景
古井の北東端、県道岡崎・西尾線から西を見ると、古井の変貌の象徴ともいえるマンション群が望めます。その右側には安城市街のビル群がひかえ、奥には更生病院の雄姿があり、地元生まれの者にとっては隔世の感の風景です。

【写真136-5】2024年5月
④ 大型ほ場と大型機械による収穫風景
土地改良事業の進展にともない、2000年を過ぎるころには古井の田んぼの大半は大規模営農家へ耕作を委託されるようになりました。今日では古井の田んぼの稲作、転作(大豆、麦)のほとんどは、農地中間管理機構方式を運用して鈴木ファームが行っています。麦の収穫時期の古井の周りの田んぼは、大型コンバインと麦の黄金と苗の緑が映える風景となります(冊子143ページ参照)。

【写真136-6】2024年5月
⑤ こども運動広場の横を流れる阿原川と新幹線
1992年にこども運動広場が西川より現在の釈迦山に移転しました。子ども会のソフト、フットの練習はもちろん、グラウンドゴルフを愛好するシニアの皆さんの交歓の場所となっています。秋には町内グラウンドゴルフ大会が行われます。西に憶念寺、東に阿原川(堀内川)が流れ、北に新幹線が走っています。

【写真137-1、2】2024年5月
⑥ 古井公民館とJA古井支店及び南倉庫
公民館は2001年に建設され、古井支店は2010年に新装オープンしました。南倉庫は古く古井産業組合事務所の移転時のころ(1935年)の建物と思われます。支店まわりの広場は、毎年6月に町内会イベント「ふれあい広場」でにぎわいます(冊子128ページ参照)。

【写真137-3】
⑦ 古井駅周辺の通勤風景
1926年(大正15)に開業した碧海古井駅は、ずっと改札口もない無人駅でした。開業記念に植えたさくらが毎年満開の花を咲かせ ていました。
2007年に自動改札の駅舎ができた後に、さくらは寿命を終えました。毎朝7時台は通勤客と通勤マイカーで駅前道路が大変混雑します。古井3町の表玄関にふさわしい整備がなされることを祈念して写真を残します。

【写真137-4】2024年6月 【写真137-5】1940年ころの古井駅
⑧ 三ツ塚公園
2020年3月に古井町初の都市型公園として完成しました。古井の地名の由来となった古井戸と三ツ塚古墳のモニュメントが特徴です。設計に際してワークショップを開催し住民のアイデアを取り入れて、四季折々に花が楽しめる公園となりました。公園愛護会(ミエール会)が毎月初めに草取りなどの手入れを行っています。

【写真137-6】
番外:堀内公園と鹿乗川コスモスまつり
堀内公園は古井町の南隣に1992年に開園。四季折々の草花を愛でながらの散策がとても心地よい公園です。北端の鹿乗川の堤防周辺では保全会の世話で毎年コスモス畑がオープンし、景観と秋の味覚を楽しむ「コスモスまつり」が行われます。

【写真137-7】堀内公園のさくら並木 2023年3月

【写真137-8、9】西鹿乗川拡幅用地でのコスモスまつり 2022年10月